Josef Koudelka x Antoine d’Agata 2013年11月6日
マグナムに所属する2人の写真家が来日中
4日 アントワンから連絡があり、久しぶりに新宿ゴールデン街で再会
ICPの仲間たちや近所に住む写真家パオロと共に朝までクレイジーで素晴らしい時間を過ごした
彼は名声を得た今でもパリに定住することなく、世界中の街を彷徨っている
普段は誰に対しても愛嬌があり、分け隔てなく接する愛くるしい人だが、
いざ対象を見つけ撮影が始まるとその集中力にはすさまじいものがある
写真は自分が「存在する」ため、「死なない」ためにあるという
彼のイメージに対しての強烈なまでの執着心・強い欲望にはいつも感服させられる
今回は六甲山国際写真フェスティバルに招待された模様
「タカシも写真を求め続けなければいけない」という言葉が胸に残る
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5日はクーデルカ氏の東京国立近代美術館での回顧展
オープニングパーティーに誘ってただき参加した
初めて目にする伝説の写真家は、ご健在で只今75歳
噂に聞いた厳しさは感じられず、大きな回顧展のためかかなり上機嫌であった
シャッターを2回だけ切り、ポートレイトを撮らしてもらう
” Gypsies”と”Exiles”
写真を始めてから何度も目にしてきた写真集
見慣れているはずのいくつものイメージだが
オリジナルプリントは凄まじい力を持っていた
写真展で心が奪われたのは何年ぶりだろう
知っているはずの写真なのに、それはとても新鮮で強く心に訴えかけてきた
僕の求めていた写真が目の前にあった
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写真家としてまだどこにも辿り着けていないけれども、
写真とはやはり素晴らしいものだと再確認できる2日間であった
2人の偉大なる写真家との出逢いに感謝して
自分の道を切り開いていかなければと思う
Takashi Owaki